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ボクシングニュース 2015年11月8日日曜日
小原佳太まさかのドロー決着、IBF挑戦者決定戦
米フロリダ州マイアミで行われたIBF世界S・ライト級挑戦者決定戦は、同級6位の小原佳太(三迫)が同級8位ワルテル・カスティーリョ(ニカラグア)と対戦し、小原が優勢と思われたが、判定はドローに終わった。スコアは115-113で小原、2人が114-114。
距離をキープしたい小原は、前に出てくるカスティーリョをさばきながらボクシングを組み立てようとした。小原は2回、右フックを食らってコーナーに押し込まれるなど、序盤はカスティーリョの圧力がやや勝った印象。しかし3回あたりからカスティーリョの動きに対応し、4回からは足もよく動いて本来のボクシングを展開していった。
中盤からは完全に小原ペースに見えた。5回に右ストレートから左アッパーのコンビネーションを決め、以降もジャブ、右ストレートでニカラグア人を後退させる。カスティーリョは小原の動きについていけず、攻撃の突破口を見つけられない状態。カスティーリョは9回に意地を見せ、ラフなアタックで小原にロープを背負わせたが、10回からは再び小原がコントロールし、正確なパンチを打ち込んでいった。カスティーリョは小原のパンチで右眼が腫れ、徐々に視界を失っていく苦しい展開だ。
最終回も小原がカスティーリョに反撃を許さず、試合終了のゴングが鳴ると、勝利を確信した小原は笑顔で客席にガッツポーズを作った。ドロー判定を耳にした小原は驚きの表情を浮かべた。リング上のインタビューで「もっと早く倒そうと思わなかったのか」と問われ「ポイントを取っていると思っていたので慎重に戦った」とコメント。悔しさを抑え、恨みがましいことは言わなかった。
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