2015年10月23日金曜日

細野悟日本フェザー級王座V4

http://boxingnews.jp/news/31204/
ボクシングニュース 2015年10月22日木曜日
細野悟が薄氷勝利、日本フェザー級王座V4
日本フェザー級タイトルマッチが22日、後楽園ホール「第56回フェニックスバトル」のメインイベントで行われ、王者の細野悟(大橋)が同級3位の渡邉卓也(青木)に2-0判定勝ちで、4度目の防衛に成功した。スコアは95-95、96-95、97-94。
 ここ数試合スカッとした試合のない細野は、スタートの悪さを克服しようという意識を感じさせる立ち上がり。しかしプレスをかけるものの、やはりスムーズに手は出ず、逆に渡邉が徐々にアウトボクシングを機能させていった。3回には右ストレートをカウンターで決め、4回には右アッパーもヒット。5回を終わっての採点は48-47、49-47で渡邉、48-47で細野となった。
 リードを許した細野は6回に反撃。渡邉をロープ際に追い込んで連打を見舞う。しかし7回は一転して渡邉のラウンドだ。ボディブローで細野の動きを止め、右のストレートやアッパーを立て続けにヒットさせた。ラスト3ラウンドは両者とも譲らず、試合は判定決着に。採点は微妙だったが、細野が終盤に攻勢をアピールして小差判定を手にした。
 またしても勝って笑顔なしの細野は29勝20KO2敗1分。リング上から「必ず勝ち抜いて世界チャンピオンになります」とアピールした。細野は1か月ほど前に足をねん挫して練習ができず、この日は風邪をひいてウォーミングアップもできなかったとのこと。大橋秀行会長は「プロとしての自覚が足りないが、根性は見せた」とコメント。V5戦は井上尚弥と八重樫東のダブル世界戦の前座になる予定。天笠尚(山上)にチャレンジして以来、2度目の日本王座挑戦も実らなかった渡邉は悔し涙。戦績は26勝12KO6敗1分。

http://boxingnews.jp/news/31197/
ボクシングニュース 2015年10月22日木曜日
小関桃が宮尾綾香下し王座統一、世界最多タイのV16
 女子最軽量級頂上対決を制したのは小関だった──。WBC女子世界アトム級王者の小関桃(青木)とWBA女子世界L・ミニマム級王者の宮尾綾香(大橋)が22日、後楽園ホールで王座統一戦を行い、小関が3-0判定で宮尾を下して、国内では初となる王座統一に成功。スコアは95-94、96-93×2だった。小関はWBC王座V16で、4団体統一女子世界ウェルター級王者セシリア・ブレークフス(ノルウェー)の持つ女子世界最多防衛記録に並んだ。
 試合は初回から動いた。前に出るサウスポーの小関、足を使う宮尾という予想通りの立ち上がりだったが、両者が交錯した瞬間、宮尾の左フックで、小関がつんのめるようにキャンバスに転がる。スリップのようにも見えたが、主審はダウンの判定。V15王者がいきなりのダウンという波乱の幕開けとなった。
 宮尾は2回も右ストレートをヒット。鼻血を出した小関は苦しくなるかに思われたが、逆にグイグイと前に出て左を打ち込む気迫のボクシングを展開。宮尾は3回にコンビネーションを決め、出入りのスピードで優位に立とうとするが、前に出る小関の勢いを止めることができない。5回を終わっての採点は3者ともに47-47。小関が初回のダウンを挽回して追い付いた。
 後半は両者の意地が激しくぶつかり合った。小関のプレッシャーに対し、宮尾も足を使いつつ、闘志を見せて打ち合いにも応じて試合は白熱。宮尾がいい右を決めるシーンもあったが、小関の左がより効果的にヒットし続けた。最後まで気迫のボクシングを展開したWBC王者が激戦を制して王座を統一した。
「夢の中にいるような感じ。防衛とか、統一とかではなく、宮尾選手に勝つことだけ考えていた」と語った小関は18勝7KO1分。好試合を演じながらも敗れた宮尾はWBAタイトルの6度目の防衛に失敗。戦績は16勝4KO2敗となった。
◇55.0キロ8回戦
松本亮(大橋)[TKO5回35秒]センサック・シットバルネー(タイ)
 WBOバンタム級4位など世界4団体で世界ランク入りする松本は、低い姿勢でガードを固めるセンサックをボディブローやアッパーで攻めたてた。2回に左フックでダウンを奪った松本は、直後にセンサックの左フックを食らってバランスを崩したが、その後はワンサイドに攻め立て、4、5回にダウンを奪って粘るサンサックを突き放した。松本はデビューから16連勝14KO勝ち。
◇ライト級8回戦
松本芳道(大橋)[TKO4回2分47秒]前田絃希(グリーンツダ)
 互いに頭と体がぶつかり合うラフなファイト。前田が右ストレートをヒットさせるシーンもあったが、試合を決めたのは松本の圧力だった。松本はワイルドにパンチを振り回して3回に2度のダウンを奪い、フラフラの前田を4回に2度倒して試合を終わせた。松本は9勝7KO1敗。大商大出身でB級デビューの前田はプロ初黒星で2勝1KO1敗。
◇L・フライ級8回戦
宮崎拳一(大橋)[TKO4回1分33秒]チャロンキャット・キャットプラパット(タイ)
 チャロンキャットは非力ながら上体の動きでパンチを殺すのがうまかった。終始優勢の宮崎はボディ攻めで徐々にタイ人を弱らせ、最後は右ストレートをアゴに叩き込んで試合を決めた。宮崎は10勝3KO1敗1分。

http://www.hochi.co.jp/sports/boxing/20151022-OHT1T50195.html
スポーツ報知 2015年10月22日23時28分
細野、大苦戦も強打で逆転V4「ホッとしている」
 ◆プロボクシング ▽日本フェザー級(57・1キロ以下)タイトルマッチ10回戦 ○細野悟(10回判定 2-0)渡辺卓也● (22日、東京・後楽園ホール)
 日本フェザー級王者・細野悟(31)=大橋=が、同級3位・渡辺卓也(26)=青木=を2-0の判定(96-95、97-94、95-95)で下し、4度目の防衛に成功した。
 試合まで1か月を切った時点で右足首を傷め、2日前には風邪で発熱という最悪のコンディションの中、ジャブとワンツーを軸にした渡辺の丁寧な戦い方に大苦戦。5回終了時の公開採点は1―2でリードを許したが、最後は自慢の強打で地力の差を見せつけ、粘る挑戦者を振り切った。
 細野は「序盤は緊張もあり、硬かった。後半は地味にパンチを当てていった。勝ててホッとしている」と胸をなで下ろした。
 次戦V5戦は12月29日に東京・有明コロシアムで、同門のWBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥らが出場するダブル世界戦の前座で行われる。試合会場には元WBA世界スーパーバンタム級王者で日本フェザー級2位の下田昭文(31)=帝拳=の姿もあった。
 細野は「これからはサバイバルマッチになると思う。次につながる試合をして、世界王者になる夢をかなえるだけです」と抱負を口にした。
 細野の戦績は29勝(20KO)2敗1分、渡辺は26勝(12KO)6敗1分けとなった。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201510/2015102200934&g=spo
時事ドットコム 2015/10/22-22:21
宮尾、意義ある敗戦=ボクシング女子世界戦
 左目付近を大きく腫らした宮尾は「やっぱり悔しい。これが(前戦まで)15度防衛と5度防衛の差なのかもしれない」と涙をこらえた。初回にダウンは奪ったが、徐々に劣勢に陥った。
 所属ジムの大橋会長は過去に小関陣営からの対戦要求を時期尚早と断ってきたが、宮尾が5度目の防衛を果たすとゴーサイン。不利が予想された対戦でも、人気低迷の女子ボクシング界にあって「起爆剤にしたい」と迷いはなかった。
 会場は両者への応援で盛り上がった。敗者は「やっていて楽しかった。この大舞台に立った経験を踏み台にして、次に生かしたい」と笑みも見せる。意義ある一戦だった。

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