2018年5月19日土曜日

視線は先へ

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朝日新聞デジタル 2018年5月19日11時03分

「怪物」井上尚弥、視線は3階級制覇の先へ
 プロボクシングで「怪物」と呼ばれる井上尚弥(25)=大橋=が、世界ボクシング協会(WBA)バンタム級タイトル戦(25日、大田区総合体育館)で、日本男子5人目となる3階級制覇に挑戦する。これまでに成し遂げた選手たちは「夢」と掲げてきた。だが井上の場合、少し様子が違う。「区切り」と言えど、ゴールではない。

16日に所属ジムで行われた公開練習。井上は、3階級制覇への意気込みを聞かれ「見ている人がスカッとするように、KOで決めたい。歴史に名を刻むような試合にしたい」と語った。ミット打ちでは、一気に距離を詰める瞬発力や、切れ味鋭いパンチといった強みを最大限披露していた。

 ライトフライ、スーパーフライの2階級を制した井上。当時は減量との戦いでもあり、ほおがこけた状態で、公開練習に臨んだこともあった。だが今回は、スーパーフライ級から上限が約1・4キロ増。父の真吾トレーナーも「一番いい状態。笑顔もたまに出る」と太鼓判を押す。

 3階級制覇を果たした日本男子は、過去4人。このうち最初の挑戦で達成したのは亀田興毅だけで「小さいときからの夢だった」と語っている。井岡一翔は叔父の弘樹さんが4度挑んでも届かず、自身も2度目でつかんだ「井岡家の悲願」。八重樫東、長谷川穂積の両選手も引退の危機からはい上がり、2度目の挑戦で偉業を手にした。

 井上の場合は「他の日本人王者とは、違ったステージに向かいたい気持ちもある」。もちろん25日の一戦に集中しているが、勝った後の青写真もすでに描かれている。団体の枠を超えて世界の猛者がトーナメント方式で戦う「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」への出場だ。すでにオファーも届き「結果次第で、出る方向で考えています」。

 井上尚弥は、どこまで強いのか――。周囲の期待とともに、本人もそれを探っているようだ。

3階級制覇した日本男子選手
亀田興毅  WBAライトフライ級 2006年

      WBCフライ級 2009年

      WBAバンタム級 2010年

井岡一翔  WBCミニマム級 2011年

      WBAライトフライ級 2012年

      WBAフライ級 2015年

八重樫東  WBAミニマム級 2011年

      WBCフライ級 2013年

      IBFライトフライ級 2015年

長谷川穂積 WBCバンタム級 2005年

      WBCフェザー級 2010年

      WBCスーパーバンタム級 2016年

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