ジョイフルブラボー 2014.09.07
八重樫東 VS ローマン・ゴンザレス
「八重樫 VS ロマゴン」 の一戦は稀に見る名勝負でした。 戦前の予想通りロマゴンの横綱相撲という内容でしたが、八重樫の仕上がりがこの上なく良かったのもあって予想を超えた熱戦に。
最初 八重樫は距離をとろうとしたもののジャブに右のクロスを合わせられ、止まる事のないロマゴンの圧力に下がらされて何度かロープでラッシュを受けます。 これで危険を悟ったのか距離を詰めて反撃に出る八重樫、ロマゴンを止めるには攻撃に転じて行動の自由を奪うしかない、という判断からなのでしょう試合はパンチの飛び交う乱打戦へ。正直な話、接近戦では完全にロマゴンの土俵でした。 ロマゴンのパンチ精度は非常に高く、殆どのパンチをナックルで叩き込む上に、威力を乗せつつ連打をするという理想のコンビネーションで八重樫のガードをこじ開けては撃ち抜き、またガードの空いた部分を的確に撃つ、伝説だなんだと持ち上げられて当然の美しさで見てて言葉が無かった。
八重樫からしたらロマゴンを自由にさせたらあっという間にKOされてしまうので決死の反撃を試みます、しかも撃たれながら!! ラッシュをかけていた筈が突然の猛攻により思わず手が止まるロマゴン、相手がちょっと下がったのを逃さずにさらに追撃をかける八重樫、キレとスピードを持ち尚且つコンパクトな連打は流石のロマゴンもガードを固めて反撃には転じられませんでした。
しかし八重樫のパンチは殆どがガードされてしまい相手をせき止める以上は望めませんでした。 転がってくる大岩を必死に殴って追い返そうとするかのように闘う八重樫、突然の右や体をくっつけてのアッパー、相打ち覚悟の左フックとあのてこの手で反撃をしかけるもロマゴンの圧力は止めようがありませんでした。そしてついに9R・TKO負け。 唯一足で勝ってた八重樫ですが、早々にフットワークで闘うのを封じられてしまいインファイトをしなければならなくなった時点で勝敗は見えていたと言っても過言では無いでしょう。
ですが内容は想像を超えていました! ロマゴンと撃ちあい続けるなんて想像もしてなかった。 何度 「もう駄目だ!」 と思った事か、そしてその度にあのロマゴンの猛攻に飛び掛るような反撃をして度肝を抜いてくれたことか!!
窮地の八重樫が反撃に転じるたびに、こっちは声を上げて叫び、机を殴り、床を蹴飛ばし、時間も忘れてエキサイトしてしまった(23時頃)。 八重樫いわく 「狂気のスイッチ」 が入るそうで、私も彼の狂気にあてられてしまったのかもしれません。
八重樫のボクシングに対する執念を見た気持ちでした。 負けてたまるかという執念、フラフラでもパンチを貰うものかという執念、撃たれつつもカウンターを放つ執念、今まで培ってきたボクシングが彼を支え、執念が最後まで闘いを選択した、そんな風に見えました。
いい試合だった、本当に名勝負でした。 なかなか無いですからねぇ、こんな熱い試合は。 ロマゴンに勝てるのは今のフライ級には居ないでしょうなあ・・・・・・両雄、お疲れさまでした。
ところで5Rに結果テロップが流れるという信じられない失態があったそうですが、幸い試合に集中してたお陰で目端にも入りませんでした。 あんなの見る余裕無いよ!! つうかなんて事しやがる。
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