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スポニチ 2015年11月21日 05:30
三浦“ベガス道”KOで開く!!最強挑戦者退けV5だ
WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦 王者・三浦隆司―同級1位フランシスコ・バルガス (11月21日 米ネバダ州ラスベガス)
公式会見が米ラスベガスで行われ、関係者ら約500人の前で王者・三浦隆司がKO防衛を宣言した。KO率69・5%を誇る無敗の最強挑戦者を迎え撃つ5度目の防衛戦は、本場・米国のリングを目指す日本人ボクサーの未来も託されている。世界ではくすぶっている侍たちの株価を、キャリアでピークに仕上げた“ボンバーレフト”が急上昇させる。
感情を内に秘める王者がこの日もポーカーフェースを貫いた。メーンイベント以外の前座に出る選手が出席した公式会見。プロモーターで元6階級制覇王者のデラホーヤ氏に自己紹介されている途中、英語を聞き間違えて席を立った三浦は、状況を把握すると表情一つ変えずに着席。順番が回りマイクの前に立つと「必ず自分がKOで勝って防衛する。期待して見ててください」と言い切った。
無料動画「YouTube」が普及し、日本人の試合映像も世界の関係者が見るようになった。11年に八重樫東がWBA世界ミニマム級王者ポンワサワンにTKO勝利した激闘は米国で年間最高試合とも称され、井上尚弥が昨年12月にWBO世界スーパーフライ級王者ナルバエスをKOすると“怪物”のうわさは一気に広がり、今やスターのWBC世界フライ級王者ゴンサレスが井上との対戦を熱望。日本人が“品定め”されようとする中、今回、三浦が戦う意味は大きい。
海外進出を熱望するWBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志は来年の米進出が濃厚。ただ、帝拳ジムの本田明彦会長は「三浦の試合内容がまずかったら、内山も米国でやりづらくなる」という。同じ階級の三浦が豪快な勝利を収めれば、その三浦を沈めた経歴を持つ内山の評価も便乗して上がるが、逆のパターンもあり得るのだ。三浦の大砲が火を噴けば互いに米国でのビッグマッチも夢ではない。
世界王座奪取から4試合連続でメキシカンを撃破してきた中で迎える、同級1位バルガスとの決戦。メキシカン・キラーが相手だけにメキシコでは“最後のとりで”とも言われる挑戦者だ。本田会長が「これに勝ったら、(防衛戦は)もう1回こっちになる」と口にする。米国へ続々と日本人が乗り込める道を切り開くことができるか。三浦の拳には夢を追い続ける侍たちの希望が詰まっている。
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